ペナンで心折れる
KLLを離れ、マレーシア国内を北上しペナン島へ
そんなペナン島でわたしの心はぽっきり折れるのでした。
旅をはじめてこの時、約1週間。わたしは気が付いていました、自分の英語力の低さに。旅に出る前にも語学留学しようか結構考えたんですが、留学に費用をかけるよりも息の長い旅がしたいと思ったこと、実際に必要性を感じたらそのときあらためて検討すればいいと語学留学は見送っていました。
旅に出てとにかく日本人宿は避けて、自分の話したいフレーズをあらかじめ覚えて話す。おかげで最初は全然聞き取れなかった英語も1週間でずいぶん慣れました。だがしかし、聞き取れたところでそれを理解する土台が自分の中にないんです。
中高でやった英語なんてとっくに忘れてるんですよね。
いばることじゃないんだけど、キレイさっぱり忘れてるんです。教科書に出てくる登場人物の名前とか癖のあるリスニングCDの面白フレーズとかは覚えてるのに。宿に宿泊する分にはとくに問題はないけど、それ以上の会話は見込めない。自分の話もできないし相手のパーソナルな話も分からない。とても寂しい。
でもこれで心が折れたわけじゃなくて、ペナンで泊った宿のスタッフにWhat have you been today? って聞かれたときに心が折れました。What+todayで今日の何かを聞かれていることは分かりましたが
have you been...?
have you been...!?
と完全に思考停止しました。聞いたことある、習った記憶もある、でも記憶の奥底過ぎてぜんっぜんでてこない。宿スタッフもめげずに何回も聞いてくる。いやいや、ちょっと待ってほしい。今わたし必死にいろんな記憶の箱開けてるから。...え?have been でしょ、え...と回らない頭を一生懸命回して考えたけど一向に記憶は掘り起こされない。宿スタッフもめげずにまた聞いてくる。
いや、もう分らんわ。
わたしの良いところは思い切りのいいところです。めげない宿スタッフに、ごめんねなんだけどよく分かんないと答えます。めげない宿スタッフはなぜ自分の行った場所が分からないのか聞いてきます。っっっあああ!そういうことね!と理解して今日行った場所を答えたとき、思いっきりため息をつかれるのでした。
き、きずつくーーー!
そりゃあ、わたしの英語力があまりにも低いのが悪いんですけどもその宿スタッフの悪意を込めたため息に心がぽっきり折れてしまったのでした。一人で旅行していてこんなことも分からないのか、こんなに英語が出来なくても旅行ができるからいいよね、みたいなさーそういうことは言われてるの分かるから不思議だし辛い(笑)
ペナンからタイへいくつもりだったけどタイ国鉄のチケットがとれず、延泊しようかなと思ってた日の出来事で延泊迷ってたけど宿を移動することにしました。そして宿移動によりまた事件が起こるのでした(なぜ…)